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読了に3週間かかった!
上巻に2週間
中巻に4日
下巻に3日





俺のしくじりが原因・・
僅かな金を惜しみ
中古本の上と中をアマゾンで購入したのだが、
昭和56年増刷の上巻は、
表紙も現行と違っており
文字も印字がうすくなり、
紙の劣化も手伝い〜
読みにくくてどうしようもなかったのだ・・・


中巻を手にし
ページをめくったときは、
文明の進歩を実感した。

俄然読みやすい。
こんなに違うのか?!


下は新品を買った〜
^o^


文明の恩恵を痛感してしまうと
後戻り出来ない。

読みにくい本などには、
価値が無いからだ。






細かい整然と並ぶ文字の書物に
格調の高さを感じるむきもあるが、
やっぱり本は読むもの〜
読みやすいのが一番だと思う。

そう言えば
去年、初めて買って読んだ
『monkey』
という雑誌を読んだ感想のひとつに
読み易さ
を上げたものだった。

文字といい
本の大きさ
紙の質感や白とは言えない色合い〜

柴田先生のアイデアかなぁ〜?
そんな気もしてきた。




閑話休題。


この大作を書き上げた80日後に
ドストエフスキーはこの世を去った訳だが、

脱稿の日
知人へとしたためた手紙には、
『私にとって意義深い瞬間です』
の一節があったと言う。



間近に迫る死を予感していたと言う事は無いだろうが、


偉大な作家の
『意義深い瞬間』
という言葉から想像する

自信と満足感に満たされていたであろう〜
達成感溢れた作品を読むにあたっては、
思わず襟を正すような重みを感じざるをえなかった。





対話と心理状態に視野を限局し
風景描写や自然描写は
極めて乏しい。


カトリックを嫌っていることは
何となく分かるが、
イエスキリストの本
と言ってもいい!?
同書を理解することは
俺には難しかった。




時代感を感じることが出来ない古典は
読者が少ない。
森鴎外の読者等は
ほとんどいないらしく
夏目漱石だけが残って!?
他の小説(古典)は
忘れ去られる運命だと語る研究者もいるくらいだ。



『カラマーゾフの兄弟』
が世界文学の最高峰と言われる理由を
俺が感じたままに記すとすれば〜


恐らくは、
宗教に対しての意識が全く無い者でも〜

奇跡と神秘と権威の
いずれかは〜
心の何処かで信じていて

その【何らかのもの】

触れた感覚・・・

【他界との接触】を感じた事が、
どうかすると
誰にでもあることと思えるからである。



この感じを文字に表すとしたなら
3,000や4,000字ではすまないので撤退する。

しかし、
50の齢を重ねた人間なら〜
高校生時分には感じ得なかった!

人としての良心?
何かの気づきが降りてきた瞬間の記憶がある様に思うのだ・・・


ドストエフスキーも、
死刑執行の直前に恩赦を受けている。

裏を明かせば
政略の果ての強迫だが、
ドストエフスキーは
明らかに死を意識したはずだ。





時代感の点でも、
今日を予想していたかの様な?
世界観を〜
大審問官の口を通じて述べさせている。


また、
裁判の描写や
そこに至るまでの流れは、
近代市民革命以前とは思えないくらいだ。



人権を重んじた取り調べ〜
証拠の扱い方〜



何より
陪審員制度を活用している点等は、
現在の日本からすれば
はるかに先行した司法制度を描いたと言える。




弁護士と検事の冗長とも感じられる弁舌も、
人の心理を巧みに表現していて、
聖書や古典を吸収した上での
言葉の奥深さに
引き込まれるしかなかった。









結局
誤審?が下され

ドミートリイは、
父親を殺した罪で有罪となった。







いわゆる尊属殺人である。



現在、
日本の刑法200条は削除
となっています。




昭和48年最高裁判決が
そのキッカケです。



父親(この事件)を殺した者は、
普通の?
殺人より罪は重く〜
《死刑か無期懲役》
とした刑法200条は、

法の下の平等原則に反するとして
違憲無効であるとした!!!
(甚だ簡単な説明だが)

この違憲判決は、


最高裁大法廷において
違憲判決を勝ち取った
初めての裁判だった!!









被告人は、
少女の時父親から強姦され
それ以来
父親に性的関係を強要されていた。

恋人が出来て
父親との関係を清算しようとして
拒まれたために
父親を殺害したという事件。



刑法200条が適応されると〜
心神耗弱と酌量減軽
による
最大2回の刑の減軽をしても
懲役3年6ヶ月

となり〜
執行猶予の要件(・・・3年以下の懲役または・・・執行を猶予することができる。 刑法25条)
を満たしていなかった。



事件の詳細は、
ここでの記載以上に凄惨であったのだが・・・



にもかかわらず、


執行猶予が付けられないのは〜
どう考えても不合理だとして!!
ひとりの弁護士が立ち上がった。


最高裁判決にまで持ち込み
最高裁大法廷で、
フエチュコーウイチに勝るとも劣らない
感動的な弁護を繰り広げた。



しかし、
長期に及ぶ裁判中に
いよいよ悪化したガンで倒れてしまう・・・



これを引き継いだのが、
他でもない
その弁護士の息子(弁護士)。



それまで
一度も違憲判決を出したことのない
最高裁に立ち向かったのは
地方の個人事務所の弁護士でした。



そして、
この人生を賭けた案件を
弁護料【無料】で引き受けていたのです。







この事件を知ったのは
卒業後のことであり、

まさか
このブログでも登場したことのある
同級生の祖父と父親だとは!!!
知る由も無かった。




帰省先の無い俺は、
ショッチュウ
そのお宅に居候をしていた〜
(^^)



お馬鹿な大学生の俺ではあったが、
否応無く気づいたことがあった。


話をして感じる
同級生の父親の大きさだった。




自衛隊では陸将に接しました。
盛和塾等々でも
いろんな偉い人物に会いましたが、
【あの感じ】を持った人には
それ以降
お会いしたことがありません。


次元の違う大人


今思えば
そんな感覚で見ていたように思います。




開業の相談に行った際には、
俺の家庭の経済状況を知っての事でしょう〜


「何かあったら私に言いなさい。
私にできることは全てするから〜」


そう言って送り出してもらいました。

幾度となくお世話になり
今の自分があります。




感謝しかありません。








その後
尊属という〜
忠孝の倫理を刑法に持ち込むことの考えは、
最高裁大法廷でも意見が分かれ

刑法200条が削除!!

となったのは〜
平成7年にまで
のびのびになってしまいました・・・







Fin
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